就職氷河期世代のリアルと、今突きつけられるAI時代の現実
私たち就職氷河期世代は、バブル崩壊後の不安定な時代に社会に出て、長く続くデフレ経済の中で働いてきました。思うように給料が上がらず、資産形成も難しかったという方も多いでしょう。一方で、実務経験や課題解決力、応用力といった「ストックされた力」は、確実に培ってきたはずです。
そして今、時代はAIへと大きく舵を切っています。ChatGPTやGoogle Geminiなどの生成AIは、私たちの働き方、考え方、価値提供の仕方そのものを変えようとしています。この変化の波を「脅威」ではなく「追い風」と捉えることができれば、起業・副業においても圧倒的なチャンスになると、私は考えています。
なぜ今、就職氷河期世代が「起業・副業」に注目すべきなのか
給料が上がらなかった時代を生き抜いた世代の強みとは
雇用が不安定で、昇給も少なかった私たち世代は「我慢」や「工夫」で何とかやりくりしてきました。その結果として、現場で培ったリアルな経験値や、理論より実践で磨かれたスキルは、若い世代にはない大きな武器です。
「資産」ではなく「スキルと経験」を武器にする時代へ
今や、物理的な資産だけでなく、「知的資産」が大きな価値を持つ時代です。これまで培ってきた知識や人脈、経験を副業や起業に転用することが、私たち世代にとっての最も現実的で有効な戦略となります。
AI時代に強いのは“実務力×応用力”を持つ40代50代
AIは何でもできる?実は足りない“判断”と“信頼”
ChatGPTやGeminiといったAIは驚異的な情報処理能力を持ちますが、最終的な判断や信頼の獲得には人間の経験と感性が欠かせません。だからこそ、実務経験豊富な40代50代こそが、AIを使いこなす側に回るべきなのです。
AIを味方につける副業・起業モデルとは
AIは「自己分析」「市場調査」「事業計画のたたき台作成」「画像生成」「ブログやSNS投稿の文案づくり」など、起業や副業に欠かせないあらゆる業務を効率化してくれます。使い方次第で、初期コストを大きく削減し、スピーディーなスタートが可能になります。
就職氷河期世代が今からでも始められる副業・起業の具体例
自分の知識・経験を収益に変える方法
たとえば、これまでの業務経験を活かしてコンサルや代行業、オンライン講座の運営など、自分の「得意」を必要とする人に提供する形での副業は非常に現実的です。
初期投資を抑えて始められるビジネスモデル
生成AIを活用すれば、Webサイトの立ち上げ、LPの作成、コンテンツ制作、SNS発信など、これまで外注していた業務の多くを自分でこなせるようになります。私自身、ChatGPTやGeminiのDeepResearch機能などを駆使して事業設計を立て、画像生成や文案作成に至るまで自前で行ってきました。
実体験:私も50歳で兼業を始め、社内ルールを変えた話
50歳となり感じるのは、同期会や同級生との再会が急に増えたことです。中学、高校、大学、そして部活動の仲間たち。みんなそれぞれのキャリアを重ねてきて、会社員人生もそろそろ後半戦。会社だけの人間関係じゃ物足りなくなってくる年代なんだろうなと、つくづく感じます。
実際、先日行われた高校の部活動の同期会でも話題に上ったのは「副業」や「起業」の話。「やってみたいけど、どうやったらいいのかわからない」「副業してる人って何やってるの?」——そんな声が飛び交い、大いに盛り上がりました。
でも、その場にいたほとんどが、まだ一歩踏み出せていない状態です。
……私もほんの半年前までは、同じような状態でした。
私は副業NGの組織に所属しながら、行政書士資格を取得。2年かけて上長を説得し、最終的に社内規定を変更してもらいました。その後も迷いながら2年を経て、ようやく開業。だからこそ、同じように不安や悩みを抱える方々の気持ちが痛いほど分かります。
AIと共に歩む副業戦略:人にしかできない価値の提供
「AIにできること」「あなたにしかできないこと」の見極め
AIで代替できる業務はどんどん広がっていますが、「共感」「判断」「信頼」「倫理観」といった領域は人間にしかできません。だからこそ、AIを活かしつつ、あなたにしか出せない価値を提供する副業を目指すべきです。
副業こそ、自己の価値を再発見する場
副業は単なる収入の補填ではなく、「自分に何ができるのか」を再認識し、社会に貢献するチャンスでもあります。
まとめと次の一歩へ:AI時代を生き抜くために、“まずは始める”
完璧な準備ができてから始めるのではなく、「やりながら整える」くらいの気持ちで一歩を踏み出すことが大切です。AIはその助けになります。私もそうでした。不完全なままでも、行動することで道は開けます。
副業・起業支援の相談先としての行政書士という選択肢
私は、行政書士であり、AIを徹底的に活用してきた世代の一人として、副業・起業を考える皆さんの「法務面の備え」と「AI活用」の両面からご支援が可能です。
Google Workspace(Gmail・カレンダー・スプレッドシート・ドキュメント)との連携を前提に、Geminiを組み込んだ業務設計のご相談も歓迎です。生成AI活用に強い行政書士として、安心してご相談いただければと思います。
